様な感じで油の量が増える場合には燃料、粘度が」上がり白く濁った感じで量が増える場合は水分の混入を疑って下さい。
6. バッテリの管理
放電してバッテリがあがるとエンジンが始動しません。バッテリは使用しなくても自然に放電しますので、注意して下さい。定期的にバッテリの電解液の比重を計り、バッテリの容量を確認して下さい。
バッテリの電解液は希硫酸であるため、電解液の比重計測の際に、衣類に触れると衣類を腐食させますので注意して下さい。また、バッテリの上部や接続金物類は常に綺麗にしておくことが大切です。布切をぬるま湯で湿して拭き取るようにすると良いでしょう。
バッテリ電解液の比重は常に1.28〜1.22(20℃)に保つよう心掛けましょう。
完全に放電した場合には、充電器で充電するか、他船から充電してもらうかの何れかを選ぶ必要があります。
海上でバッテリが放電して始動ができない場合、他船のバッテリで自船のエンジンを始動する方法があります。この場合、他船との電圧が同じであることを確認した後、お互いのバッテリの端子を電線で+は+、−は−と結び、他船のエンジンが運転状態になったところで自船のエンジンを始動するものです。困った時のために覚えておきましょう。
充放電の目安
7. グリスの注入
清水・海水ポンプの軸受やアウトドライブの動く部分にはグリスニップルがあり、グリスを供給するようになっています。グリスニップルの場所を良く確認して、時々給油するようにしましょう。長い間給油を忘れると軸受の固着や焼損を起こすことがありますので注意して下さい。
8. 冷却水の管理
気温が-0℃以下になるとエンジンの冷却清水が凍結して、エンジン本体や清水ポンプ、冷却水管を破損させることがありますので、メーカーの指示にしたがって凍結防止剤を冷却清水に加えて下さい。凍結防止剤は防錆効果を持たせた物が多いようです。
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